夜間のハイビームは鉄則
現在販売されているバイクはエンジンを起動させたと同時にライトが点灯するしくみになっています。
今から20年ほど前に法律が改正されたことでバイクは昼夜問わず常にヘッドライトを点灯して走行するということになったので、新車だけでなく中古車でもクラシックバイク以外はすべてライトがつくことになります。
そのため自動車のようにどの時間帯からライトをつけるかというタイミングで悩むことはないのですが、逆に普段あまり自分でライトに触る機会がないのでビームの出し方がわからなくなってしまうということが起こります。
バイクには自動車と同じくハイビームとロービームとがあり、手元のスイッチで切り替えをすることができるようになっています。
正確にはハイビームは「走行用前照灯」、ロービームは「すれ違い用前照灯」という名前があります。
この名称からもわかるように、本来的には走行中に点灯する前照灯はハイビームで、対向車線より別の車両が来た時にはロービームに切り替えてからすれ違うというのが正しい使い方です。
車両の保安基準によると、ハイビームは前方100m、ロービームは前方40mまでを見通せるものというふうに定められています。
昼間の走行時には前方確認が十分にできるので、すれ違う時に対向車の運転手の視界を妨げないロービームのままずっと設定していればよいのですが、夜間になった時には前方の安全を確認するために常にハイビームを使うことになっています。
常に多くの自動車がすれ違う幹線道路であればロービームのままでもよいのですが、すれ違う自動車がそれほど多くない道路においてはハイビームをつけるようにしましょう。
40mと100mではかなり危険発見の時間に違いが出ることから、細かくライトを切り替えて前方を見ていくようにしてください。
ハイビームとロービームの切り替えタイミング
走行中の切り替えは地味に面倒なことから、あまり自動車がいない道路でもずっとロービームのまま走行してしまっている車両も見受けられます。
そこで最近では自動的にハイビームとロービームが切り替えできるセンサー付きの車両も登場してきています。
手動で切り替えをする時のコツとしては普段ハイビームで走行している時の切り替えは「対向車の運転手が眩しくないタイミング」となります。
明確に何mということはないのですが、前方からの車両がわかったら早めに切り替えてあげるようにしましょう。
ハイビームの切り替えでの罰則について
夜間ハイビームで走行をしている時、すれ違いでライトをローにしなかった場合は違反行為になります。
違反点数は5~6点とかなり重大なものになりますので、面倒だからとずっとハイビームのままにはせずすれ違いの時にはきちんとローに切り替えてください。