記名被保険者って誰?
バイクデビューをしたはいいけれど、初めてのことばかりでチンプンカンプンになっていませんか?
特に自動車保険になると聞き慣れない言葉もたくさん出てきますが、「記名被保険者」というのもその1つでしょう。
記名被保険者とは、自動車保険に加入する際に重要となるワードなので、きちんと理解しておく必要があります。
記名被保険者とは、保険契約する車に主に乗っている人を指します。
自動車保険の補償にかかわる中心人物となり、補償範囲にも中心となる人物です。
記名被保険者の年や免許証のカラーで保険料が決定され、等級を持つのも記名被保険者ということになります。
記名被保険者は契約者と同じである必要はなく、別の人でも記名被保険者とすることができます。
ただし、契約者と同様に告知や通知の義務が発生します。
契約者とどう違うの?
自動車保険では記名被保険者と他にも2つ、契約者と車両所有者という名義があります。
保険会社に自動車保険の契約の手続きをして保険料を払う人が「契約者」です。
契約者には通知義務がありますので、保険契約をしたときの告知義務や契約内容など変更があればその情報を保険会社に通知しなければいけません。
契約の変更や解約をすることができるのも契約者であり、バイク事故を起こして保険金を受けるには、原則契約者の同意が必要です。
車両所有者とは、保険契約をする車両を所有している人を指し、基本は車検証に書かれている所有者になります。
ただし、車をローンで買った場合などは所有者がローン会社やディーラー名、リース会社になっているケースもありますので、このときは使用者が車両所有者とみなされます。
記名被保険者が複数いる場合
記名被保険者は契約する車を最も頻繁に使用している人という定義ですが、もしも同じ頻度で契約車を運転する人が何人もいた場合はどうすればいいのでしょうか。
複数名が記名被保険者になることはできませんので、該当する人々の中から1人を選ぶことになります。
選ぶときの考え方としては、1人の免許証がブルーでもう1人はゴールドの場合はゴールドの免許証を持つ人を、40代の人と20代の人であれば40代の人というように、保険料が安い方を記名被保険者にすることです。
もちろん、記名被保険者は正確に申告しなければいけませんので、実態と異なる申告はできません。
あくまで契約車を複数人が同じ頻度で運転している場合にのみできる考え方なので注意してください。
もしも虚偽の申告をしてしまうと、契約解除や補償が受けられない可能性があります。
なお、記名被保険者を変更する場合は保険会社または代理店に連絡をして変更の手続きを行ってください。