バイク保険はなぜ高いか
バイクは任意保険の加入者が全体の約30%程度とかなり低いことがわかっています。
これはバイク保険は同じ補償内容で比較した場合自動車保険よりもかなり割高であり、下手をするとバイクそのものの維持費を2倍以上にしてしまうということが主な理由です。
18歳で大型バイクの免許を取得してさっそく中古でお気に入りのバイクを買い、そこで保険に加入しようとしてみたところ、年間保険料が10万円以上という査定を受けたなんていいうことはよくあります。
ほとんどの人はバイクに乗るために最初に用意する準備金には本体購入資金とウェア代金、盗難防止用のアクセサリー購入くらいまでを想定しており、任意保険のために多額の資金を残しておくといことはありません。
使うかわからないような保険に年間10万円以上支払うなら、その10万円を上乗せしてもう1ランク上のバイク購入をした方が…なんて考えになったとしても不思議はないでしょう。
しかしそこで考えてもらいたいのが、そもそもの話でなぜバイク保険料は高いのかということです。
結論を言えばバイクは事故を起こしたときに支払われる保険金が多額になることが多く、加入者から多くの保険料を集めないと保険として成り立たないからです。
保険加入者が増えれば保険料も安くなるかも?
保険という制度は生命保険でも損害保険でも基本的なしくみは皆同じで、加入をする人から集めたお金を貯蓄または運用をしてストックしておき、保険の保証範囲内のことが起こったときにその中から支払うというものです。
つまり単純に考えて保険加入者が支払う保険料が、支払われる保険金よりも下回るようなことになれば逆ざやの状態になり、企業としての活動をしていくことができなくなります。
逆に考えれば加入をする人がどんどん増えるとともに、保険金発生事例となる事故が少なくなれば保険料は今後下がっていくということになります。
同じ補償でも保険契約者の年齢や免許証の種類によって保険料が異なるのは、年齢や過去の事故歴により「この人はあまり事故を起こす確率が少ないな」と思われる場合には保険料を安く見積もることができるからです。
遠回りで人任せな方法のようですが、バイクユーザーが一人でも多く任意保険に加入し事故を起こさない安全運転をしてくれれば、保険料も自動車並に下がっていってくれることと思います。