楽器製造会社が元
バイクメーカーのヤマハは、元々楽器製造を行なっており、日本楽器製造株式会社という会社でした。
戦時中は、戦闘機のプロペラを作っていましたが、工場や機械は軍に押収されてしまい、残った工作機械で、密かにバイク製造の研究を行ないます。
試作車が完成後は、浜名湖でテストを重ねていきます。
しかしまだこの段階ではバイクメーカー設立には至りません。
開発したバイクにはYA-1もあり、富士登山レースに出場し優勝、爆発的に売れるヒットバイクとなります。
この頃はオートバイ生産部門を社内に設立していましたが、昭和30年になると分離し、ヤマハ発動機という会社を設立します。
こうしてバイクメーカーとして設立され、今に至ります。
ちなみにバイク製造はヤマハ発動機が行なっていますが、その他にもヤマハ株式会社という会社もあります。
こちらは最初の楽器製造から始まり、今は電子楽器なども製造し、楽器製造以外にも、手広く事業を広げています。
バラエティ豊かなヤマハのバイク
・ヤマハ YZF-R1
1998年に最初のモデルが発売され、今なお人気のあるバイクです。
フラグシップモデルとして位置づけられて、軽量な車体に182馬力ものエンジンパワーがあります。
流れるようなフォルムも、人気を生み出しています。
・ヤマハ ギア
原付の中でも、やや特殊なバイクです。
配達などに使われることも多く、純正のルーフキッドがあり、これを使うと屋根付のバイクとなります。
原付ながらも、9リッターという大容量のガソリンタンクを装備しています。
これは残念ながらすでに生産中止モデルとなっており、中古市場でしか買えなくなってしまいました。
・ヤマハ YA-1
1995年に、ヤマハとして初めて発売されたバイクです。
この当時はバイクのボディーカラーというと黒が主流でしたが、楽器製造のノウハウを活かし、赤いボディーとして発売し、赤とんぼの名称で親しまれました。
市販車として発売されましたが、多くのレースに参加し、輝かしい成績を収めます。
・ヤマハ SR400
1978年に発売開始されたバイクです。
2008年までは基本設計は変わらず発売されており、30年ほど販売されたモデルです。
2008年には排ガス規制により一時発売中止となりますが、その後設計を見直し規制に対応し、2009年から再販されます。
シンプルな作りのバイクとなっており、短気筒エンジンのバイクです。
・ヤマハ ドラッグスター400
アメリカンバイクであり、このジャンルとしては有名なモデルです。
アメリカンらしい堂々とした風貌に、レトロなイメージを持たせる作りは、まさにアメリカンバイクとして相応しいです。
ちなみに、装備を追加したドラッグスタークラシックもあります。